ホームheadline【韓流、こちら⑤】「K-POPはなぜこんなに流行ったのか?」…韓国中小エンターテインメント企業の体感温度

【韓流、こちら⑤】「K-POPはなぜこんなに流行ったのか?」…韓国中小エンターテインメント企業の体感温度

「K-POPはなぜこんなに流行ったのか?"...韓国中小エンターテインメント企業の体感温度

韓国の音楽はもちろん、放送・映画産業はいつの間にか世界の中でK文化産業として存在感を発揮しています。特に日本での韓流は現在、独歩的な位置を占め、K文化産業の新しい歴史を書き続けています。XPORTSNEWSが創刊16周年を迎え、直接東京を訪れ、現地での韓流を生々しく捉えてみました。限られた対象だけにアピールした過去とは異なり、日本の老若男女に幅広い支持を引き出す「今日の韓流」を多角的に分析します。

(XPORTSNEWS キム・イェナ記者)韓国のアイドルグループが活発な日本での活動と成功を通じて韓流の熱狂の中心に立った。日本で活躍中の「K-アイドル」の今年一年の成果を振り返り、大型エンターテインメントから中・小型エンターテインメントまで、成功神話のために努力している歌謡関係者の話を直接聞いてみた。

◆ D-LITE、BIGBANGを超えソロ活動10年の底力
R&D COMPANY(D-LABLE)「日本の音楽市場規模+産業細分化…活動のメリット

2010年代、日本の音楽界を揺るがしたBIGBANGのメンバーD-LITEは、ライブソロホールツアー「DなSHOW Vol.2」を開催し、存在感を示した。今回のソロツアーは2017年以来6年ぶりで、計4都市を巡回し、待ちに待ったファンと近い距離で交流する時間を持った。 彼は2013年の最初のソロツアーで10万人余りを動員し、その後アリーナツアーでは17万人、ドームツアーでは20万人を動員し、ソロアーティストとしての底力を見せた。

「K-POPはなぜこんなに流行ったのか?"...韓国中小エンターテインメント企業の体感温度

D-LITEの所属事務所であるR&D COMPANY(D-LABLE)の関係者は「日本は世界2位のレコード産業規模と近距離による機動性を考慮すると、国内活動と並行するのに最も魅力的な市場だ。特に音楽産業が細分化されており、継続的に活動を続けることができるという構造的なメリットも存在する」と分析した。

続けて「D-LITEは今年でソロ活動10年になる。入隊前の日本でのソロ公演やアルバム発売歴もあり、以前から勉強してきた現地の語学力もサポートされている。COVID-19などで空白があったにもかかわらず、多くの方が来てくれて追加公演まで開くことができた」と付け加えた。

また、「これからも今まで応援してくれたファンの方はもちろん、新しいファンの方まで一緒にできる良い公演でお目にかかりたい。 継続的な文化交流を通じてお互いに良い影響を与えることができることを願っている。アーティストとファンが一緒に音楽で成長できるように支援する計画」と約束した。

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◆ CIX、着実な日本活動で”グローバルアイドル”としての地位確立
C9エンター”K-POPに対する日本の若年層の関心が急激に増加、経済効果に大きな貢献”

CIX(シーアイエックス、BX-スンフン-ペ-ジニョン-ヨンヒ-ヒョンソク)は、2019年に歌謡界に正式デビューしてから2ヶ月で日本プレデビューを果たし、グローバルへの飛躍を宣言した。その後、着実に日本でのアルバム活動を通じて現地のファンを増やしてきたCIXは、今年4月にヨーロッパ、アメリカをつなぐ日本単独コンサートを行い、「グローバルアイドル」としての地位を確立した。当時、CIXはソウルを皮切りにヨーロッパ6都市、アメリカ9都市を回り、日本の東京でコンサートを開催し、現地のファンと思い出を共有した。

所属事務所C9エンターテインメントはCIX以外にもEPEX(イーペックス)、cignature(シグネチャー)などのアイドルグループが所属し、国内外で活発な活動を展開している。関係者は「K-POPにとって日本市場は最も主要な音楽市場の一つだ。特に最近、K-POPに対する日本の若い層の関心が急激に高まっている」と説明した。

続けて「公演ツアーなどを企画する際、日本公演は基本的なオプションとして最優先的に考慮される。単に公演を開いたり、MD商品を販売することで得られる経済的効果を超えて、アーティストの公式チャンネルなどへの参加度増加を通じたグローバルファン層の拡大にもプラスの影響を与え、大きな助けになっている」と伝えた。

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◆ DKB、日本初コンサート→Zeppツアーまで’グローバル成長アイドル’実証
ブレイブエンター「『ピークタイム』を見てファンになったファン多数…韓国サバイバル人気確認」

2020年にデビューしたDKB(ダークビー、イチャン-ディーワン-テオ-ジーケー-ヒチャン-ルン-ジュンソ-ユク-ヘリジュン)は、初の日本コンサートに続きZeppツアーを開催し、グローバル成長株の面貌を見せた。初のコンサートで全回全席完売を記録し、音源・アルバムチャートでも頭角を現したダークビー。今回の初の単独Zeppツアーを通じて、さらに強固になったチームワークと強固になった底力を見せ、DKBの無限の可能性を見せてくれた。

所属事務所ブレイブエンタテインメントの関係者は「韓国のファンイベントを行った際、海外ファンのうち日本ファンの割合が最も大きく、Zeppツアーを開催することになった。DKBは今回のZeppツアーで日本訪問を4回目にすることになったが、公演のたびに客席を埋めてくれるファンが増え、公演場の規模も大きくなっていることが確認できる」と、拡大する日本現地のファンダムの中でDKBの活躍を説明した。

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特にDKBは今年初め、サバイバル番組「PEAK TIME」を通じて多くの愛を受けていた。関係者は「現地のメディアや雑誌とインタビューをすると、『PEAK TIME』関連の質問を必ず受ける。日本でも韓国のサバイバル番組を見て興味を持つ人が多くなったという話を聞いた」と伝えた。

また、関係者は「日本で韓国式ファンサイン会を行ったのですが、ファンの皆さんが不慣れだと心配していたのと違って、いわゆる’ファンサテム(ペンサテム、ファンサイン会でファンが芸能人に着用をお願いして持ってくる衣類や小物などのアイテム)’を持ってきたり、DKBに伝えたいことを韓国語に翻訳して台本のように作るなど、多くの準備をしてきてくれました。DKBに対する日本のファンの方々の温かい気持ちを感じることができました」と感謝の言葉を述べた。

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◆ STAYC、昨年日本デビュー→2枚目のシングル発売「人気上昇中」
High Upエンター「K-POP、日本音楽市場に進出…音楽だけでなく、振り付け・ファッションなど全方位的な活動

昨年2020年に歌謡界デビュー、昨年日本正式デビューを果たしたSTAYC(ステイシー セウン-ユン-アイサ-スミン-ジェイ-シウン)は、今年4月に2枚目のシングル「Teddy Bear」を日本で発表し、活躍を続けた。昨年2月に韓国で大きな愛を受けた「Teddy Bear」発売記念ショーケースまで開催し、現地人気の火力を加えた。

所属事務所High Upエンターテインメントの関係者は「STAYCは昨年発表した「POPPY」で日本デビュー後、現地で大きな人気を集め、韓国でも良い反応を得た。当時、日本デビューショーケースは全席完売するほど人気が高く、2枚目のシングル「Teddy Bear」も反応が良く、現地でも大きな関心を集めた」と日本での人気を伝えた。

続けて「日本の音楽チャートにK-POPが大きく含まれているだけでなく、K-POPは全世界で通じる一つの音楽ジャンルとして認識されていることを確認した。STAYCは4世代代表ガールズグループとして、音楽だけでなく、振り付け、ファッションなど全方位的なブームを継続できるように活動する予定」と明らかにした。

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◆ 韓日合弁ボーイズグループTFN、ツアー公演→新譜発表活発化
MLD「アイドル市場の新しいモデル…J-POPの新たなリーダーを目指す

TFN(ティーエフエヌ、シアン・キオ・ゼロ・ケビン・ノア・レオ・オン・ゴヌ・カイリ)は、MLDエンターテインメント(以下、MLD)がMOMOLAND以来、3年11ヶ月ぶりに制作した2番目のアイドルグループ。韓国人5人、日本人4人で構成された韓日合作9人組ボーイズグループで、2021年に正式デビューした。日本デビュー前から様々なプロモーションを通じて現地で人気を博したTFNは、今年ツアー公演から新アルバム発表まで活発な活動を通じて存在感を高めた。

MLDの関係者は「TFNが日本のアイドル市場をターゲットにした理由は、今後の日本アイドル市場の新しいモデルとして位置づけようとしたからだ」と明らかにした。

関係者は「TFNを含む韓国のアイドルは、練習生時代からボーカル、パフォーマンスだけでなく、トーク、芸能センス、個人技などスター性に対する教育も着実に行う。TFNの場合、海外活動に備えて全メンバーが英語と日本語、スペイン語などの言語感覚も欠かさないように努力している」と説明した。

「K-POPはなぜこんなに流行ったのか?"...韓国中小エンターテインメント企業の体感温度

また、関係者は「TFNはメンバーの半分が日本人であるグループで、日本のファンにとって海外アイドルという異質感が少ないという点で、K-POPとJ-POPの境界にあるTFNの拡張性は無限大だと思う」と自信を見せた。

また、関係者は「総合エンターテイナーとアーティストの双方向性を持つTFNは、高くなった日本のアイドルファンの基準を満たすことができるキャパをすでに確保しただけに、日本のアイドル市場でTFNだけの色と音楽、差別化を示し、新しいJ-POPの先導者になるために着実に活動を続けていく」と抱負を明らかにした。

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◆ Billlie、日本正式デビュー…グローバル「ホットアイコン」登竜門に登場
MYSTIC “日本現地パートナーシップを通じて緊密に活動準備”

昨年2021年にデビューしたMYSTIC STORY(以下、MYSTIC)所属の7人組多国籍ガールズグループBilllie(ビリー、シユン-スヒョン-ション-ハラム-つき-はるな-ムンスア)は、去る5月に日本で最初のシングルを発表し、正式デビューを知らせた。彼らは東京でのデビューショーケース開催はもちろん、対面ファンサイン会、写真撮影会など多彩なプロモーションで日本のファンを攻略した。 特に日本人メンバーのツキは単独写真集で大活躍し、完全体でも日本の大型ファッションショー関西コレクションのステージに立つなど、グローバル大勢の存在感を誇った。

MYSTICの関係者は「Billlieは日本人メンバーのツキとハルナが所属するチームで、彼らが母国でも今後様々な活動をできるように、デビュー前から日本での活動を考慮して企画されたプロジェクト」と紹介し、「デビューから韓国以外の様々な地域をターゲットにプロモーションとマーケティングを推進した。 その中で主要な国として日本を選定し、デビュー当初から現地パートナーシップを通じて緊密に活動を準備してきた」と経緯を説明した。

続けて「現在、Billlieは日本デビューアルバムが中小企画会社としては高い水準である約2万5千枚程度の実売が行われた。有料デビューショーケースも2千席の早期完売を記録した。これは大型企画会社出身の新人ガールズグループを除き、過去約2年間にデビューした中小企画会社の新人ガールズグループの中で最も高い数値を記録した」と明らかにした。

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また、関係者は「Billlieは日本で10代の少女たちが最も関心を持つK-POPアイドルであり、多数の広告モデルを進行し、渉外問い合わせも続いている。特にアイドルメンバーとして最も注目されるK-POPアイドルメンバーとして挙げられるツキは、デビュー1年目に日本国内の地上波ラジオの固定DJとして活動するほど活発に活動している」と伝えた。

また、「Billlieは現在、来年を目標に日本でのカムバックアルバムを準備しており、日本国内の各種フェスティバルやイベントへの出演を計画し、活動を続けている」と伝えた。

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◆ n.SSign、デビュー前初のZeppツアー→日本ファンダム確保
n.CHエンタ”ABEMATVの戦略的協業が大きな助け、口コミが広がりZeppツアー成功”

n.SSign(エヌサイン、ヒョン-ジュニョク-ドハ-ハンジュン-ヒウォン-ソンユン-カズタ-ロビン-ロレンス-エディ)は、オーディション番組「青春スター」の最終優勝チームで、昨年8月に正式デビューしたn.CHエンターテインメント(以下、n.CHエンタ)所属の10人組多国籍ボーイズグループだ。彼らは正式デビュー前に初めてZeppツアーを行い、日本の主要5都市を回り、現地のファンを増やした。これは正式デビュー前のK-POPアイドルとしては初の試みで、日本におけるn.SSignの人気と成長可能性を実感させた。

n.CHエンタの関係者は「「青春スター」が日本最大のOTTプラットフォームABEMA(アベマ)オリジナルで同時放送され、現地のファンを急速に増やした。韓国のサバイバルコンテンツとして初めてABEMA TVで同時放送され、大きな話題となった。ABEMA TVのように戦略的にプロモーションを行い、固定的にコンテンツも作って編成してくれたので、大きな助けになった」と説明した。

続けて関係者は「実はコロナ19の時期にリスクを抱えながらZeppツアーを推進したため、心配は大きかった。しかし、日本国内の問題が大きくなり、口コミで広まり、公演が満席となり、多くの関心を集めました。日本の公演文化がアーティストと現場で呼吸することを好むので、ファンダムを確保し、直接コミュニケーションすることにプラスの効果を得た」と明らかにした。

「K-POPはなぜこんなに流行ったのか?"...韓国中小エンターテインメント企業の体感温度

さらに関係者は、長い間、日本国内のK-POP文化が定着してきたが、最近、K-アイドル市場の価値や位相が大きく変わったと伝えた。彼は「コロナ19の前後でK-POP市場に対する日本内の関係者の受け入れる温度が全く変わった。日本の主要レコード会社は、このような状況に悔しいと思うこともあった。ある関係者は’K-POPがなぜこうまで浮上したのか’と聞くほどだった。今ではK-POPが日本の音楽市場のメイン文化まで完全に定着した姿だ」と分析した。

K-POPがこのように日本音楽市場のメインとして定着した理由について、関係者は「日本のメジャーエンターテインメント会社は自国市場の中で生きていけるほど海外進出に大きな目標がない。しかし、韓国は内需市場だけでは生き残るのが難しいので、海外市場への進出について非常に悩んでいる。各国ごとに音楽市場の特徴を分析し、ファンダムをどうすれば育てることができるのか、研究をたくさんしました。そのおかげで日本の音楽市場でアピールできるK-POPの形が作られ、成功裏に定着できたと思う」と説明している。

◆ TIOT、プリデビュー後にZeppツアーを行う”異例の動き”
Redstart 「Zeppツアー、日本活動成功の最初のシンボル…飛躍期待

先月フリーデビューしたTIOT(ティーアイオティ、ホン・ゴニ、キム・ミンソン、クム・ジュンヒョン、チェ・ウジン)が、来る10月に日本の主要都市を回るZeppツアーを行い、現地のファンとの出会いを予告して話題を集めた。TIOTはRedstart ENM(以下、Redstart)所属の4人組ボーイズグループで、サバイバル番組「BOYS PLANET」を通じて多くの愛を受け、グローバルなファンを獲得した。彼らはプレデビュー後、日本Zeppツアーを行い、 覇気あふれる新人の堂々とした姿を見せる予定だ。

Redstartのコン・フンチョル代表は「去る6月にRedstart Boysとして日本ファンミーティングを行った後、ありがたいことに多くの日本関係者から公演のオファーを受け、Zeppツアー公演を行うことになった。公演型アイドルを追求する会社の立場で、Zeppツアーは日本での成功の最初の象徴だと思う。今回のZeppツアーを皮切りに、日本活動の大きな飛躍を遂げることができ、とてもワクワクしている」と語った。

続けて「TIOTが良いコンディションで公演し、日本現地のファンと真摯にコミュニケーションできるよう、会社として積極的に支援し、努力する予定」とし、「今の小さな一歩が未来の大きな響きになることを願っている」と明らかにした。

写真=XPORTSNEWS DB、各所属事務所

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