ホームheadline【アイドルティスト】「違うけど堂々としている」…「作詞家」ジュリーが語る「バッドニュース」①

【アイドルティスト】「違うけど堂々としている」…「作詞家」ジュリーが語る「バッドニュース」①

【アイドルティスト】「違うけど堂々としている」...「作詞家」ジュリーが語る「バッドニュース」①

数多くのアイドル、その中には独自の芸術を創作したり、表現するアーティストが存在します。さらに独立に成功したアーティストたちは、自分だけの芸術をさらに広げていきます。メンバー「個人」をアーティストとしてフォーカスするXPORTSNEWSだけの企画インタビュー「アイドルティスト」。XPORTSNEWSが出会った「アイドルティスト」十五番目の主人公は、毎回ステージで’モンスター新人’という修飾語を証明しているKISS OF LIFEのリーダー、ジュリーです。 <編集者注>

デビュー6ヶ月も経っていない新人とは思えないクオリティの高いステージで”モンスター新人”の称号を得たグループKISS OF LIFE(KISS OF LIFE、ジュリー・ナッティ・ベル・ハヌル)がデビュー活動を成功裏に終え、4ヶ月ぶりに超高速カムバックした。グループを率いるリーダーのジュリーは忙しいスケジュールの中、アルバム作業に参加した話を聞かせてくれた。

先月、2枚目のミニアルバム「Born to be XX」の発売を前にインタビューに応じたジュリーは、「最初の活動を終えてすぐに(カムバックの)準備に入った」と話し、忙しくて休む暇もなかったが、情熱に満ちた気持ちで楽しく準備したと明かした。

「(カムバックまで)2週間残っているが、一日一日が早く過ぎてほしい。ワクワクする気持ちの方が大きい」と話し、早く皆さんに一生懸命準備した成果物を公開したいとも話した。自信があるという意味かとの質問にも、彼女は「はい」と元気よく答えて笑った。

カムバックが初めてだけに、デビュー後初めてブランクもあった。この時期をどう過ごしているのか尋ねると、ジュリーは「初めての活動で初めてファンができた。空白期間もKISSY(ファンダム名)のことしか思い浮かばなかった。初めてそういう関係ができたので、”こんな感じなんだ”と思った。(準備したものを)早くお見せしたいそんな気持ち」とし、「典型的な言葉かもしれないが、本心だ。頑張ってもっと良い姿で戻ってこなければならないと思った」と強調し、初めてできたファンに対する愛情が込められた言葉で感動を与えた。

デビュー活動では、ステージでもっと思い切った表現をしてこそ見る人にもっと伝わるということ、そして特に”健康管理”が重要であることを実感したという。「(ここまで)繰り返し踊ったり歌ったりする状況がないので、最初の活動では私もメンバーも体調を崩したことがあります。2ndアルバムではそういうことが絶対に起こらないようにしたい」という理由だ。
ジュリーは「最初の活動の時に声帯結節ができた」とし、「正常に声を出すことができなかった。ずっとそのハスキーでしゃがれた声で活動した。今回はジュリーの本来の声で活動する」と覚悟も明かした。「(声帯結節の当時は)完全に初期だった」と現在は大丈夫だという言葉も付け加えた。

【アイドルティスト】「違うけど堂々としている」...「作詞家」ジュリーが語る「バッドニュース」①

前回のデビューアルバムはメンバー全員が曲作りに参加し、4人それぞれのソロ曲も収録された。今回の2ndミニアルバムは”モンスター新人”から”アーティスト”として位置づけるための2枚目のアルバムだと紹介し、自信を見せた。ジュリーは「2枚目のアルバムを準備するにあたり、グループとしての色をよりはっきりさせていく過程だと考え、グループとして見せられる音楽性とパフォーマンスを考えました。 今回の曲はより濃い色がある」と説明した。

前作がソロ曲でそれぞれの魅力を見せたのに対し、今回はグループの団体曲を聴く楽しみがある。団体曲にもメンバーそれぞれの個性が濃く盛り込まれている。ジュリーは「(曲ごとに)メンバーの様々な魅力が詰まっている。グループだけど、その中ではっきりと見えるハヌルとジュリー、ベルとナッティがいる」と話し、「歌うスタイルや音色、歌い方がとても違う。曲を聴くと誰が誰なのか(どのパートを歌ったのか)区別がつく魅力がある」とポイントを押さえた。

彼らは自信を持って「ダブルタイトル曲」を選ぶことも。相反するムードの「Bad News」、「Nobody Knows」を選んだ理由は、「真実」または「噂」を区別する「視点の両面性」というアルバムのテーマをよりしっかりと伝えるためだ。これを表現するためにメンバーは「悪役」というコンセプトを選んだりも。KISS OF LIFEはなぜこのテーマを選んだのだろうか。ジュリーは「(会社に)もっと悪党的で、堂々としたヒップホップベースの音楽をやりたいという表現をしてきた」と率直に明かした。

「私たちに対する理解度の高いインハウスプロデューサーの方々が作ってくださったので、私たちとよく合うキーワードと方向性でスムーズに進みました」と作業秘話を伝えたジュリーは「最高の曲をいただいた」と満足感を現した。 彼女は「最初の活動が終わってすぐにトラックリストを受け取ったのだが、一つも欠点がなく、私たちが想像していた通りの曲だった。すぐに”良し!”と思った」と曲を受け取った当時を思い出して笑った。

ヒップホップと悪童を特に強調した理由についてジュリーは「もう少し強烈なイメージをお見せしたかった。 練習生時代、明るいことよりかっこいいことをしてきたので、皆さんに私たちのかっこよさをお見せしたい気持ちが大きい」と自信を持って語った。

【アイドルティスト】「違うけど堂々としている」...「作詞家」ジュリーが語る「バッドニュース」①

ジュリーは「かっこいいこと」の次も「かっこいいこと」をすると言って笑いを誘った。彼女は「かっこよさには終わりがないと思うので、様々なかっこいい姿をお見せするつもり」とし、「あまりにも私たちメンバーがこなせるものがはっきりしているので、それを一つずつ解き明かしていけるのではないかと思う」と付け加えた。一般的にイメージされる”清純はつらつ”とは距離を置きたいという意志がうかがえると伝えると、ジュリーは「突然(末っ子の)ハヌルが『お姉さんたち、私、清純派とかキュートをやりたい』と言ったらまた分からない」としながらも、「でも、私が見たところ、そんなことはないと思う。ハヌルもそんなにかわいいのが好きではないので」と笑いを誘った。

「かっこよさ」に自信のあるKISS OF LIFEが丹精込めて作った今回のアルバムで、ジュリーは「Bad News」の英語版と「Nobody Knows」の作詞に参加し、「かっこよさ」を倍増させた。彼女が「Bad News」の歌詞を書きながら最も言いたかった言葉は「私たちは違うけど堂々としている」というメッセージだった。 彼女は「好きな曲なので、どんな堂々とした姿をお見せしたいかを考えながらスムーズに書いた」と話した。

「Bad News」英語版は、韓国版のメインキーワードの部分がそのまま入ったことを除けばジュリーの単独作詞だ。彼女は「(自分が書いた歌詞が)1つも修正されることなく最初から最後まで全部入って、試験に合格したように嬉しかった記憶がある」と誇らしげに語った。

米国ハワイ出身のジュリーは、英語バージョンが出ることに対する期待も大きかった。 彼女は「兄がいるのですが韓国語が苦手なので、英語バージョンを聞けばもっと兄に伝わるのではないかと思った。海外のファンの皆さんも、もう少し身近に感じてもらえると思う。私もアメリカで生まれで海外から来たなので、『私たちのグループはこんなこともできるんだ』と見せたい気持ちがあるので、楽しみです」とも明かした。

「Nobody Knows」では大きな割合で関わっているわけではないそう。ジュリーは「(参加した部分が)2番で私が歌うパートだが、私が伝えたい話をすればいいんじゃないかと思って案を送ったが一部が短くなった」と説明した。

メンバーのナティと一緒に「Bad News」の振り付けにも参加した。彼は「ナッティと一緒に創作振り付けの案を送って一部が少しずつ盛り込まれた。サビの部分だが、『君たちがどんな表現をするのか、どんな動きを望むのか見てみたい』と言って、その部分が反映されて新しい振り付けが作られた」と話した。 彼女は「2枚目のアルバムでも、私たちがステージで歌ったり踊ったりする時、私たちらしいことをしてできるだけ自然にできるように、一番言いたいこと、見せたいダンス。私が見せたいものに重点を置いた」とし、「誰に言われたからではなく、自然に見えるようにした」と参加して最も気をつけた部分も付け加えた。

【アイドルティスト】「違うけど堂々としている」...「作詞家」ジュリーが語る「バッドニュース」①

作家としての鑑賞ポイントも語った。しばらく考えていたジュリーは、「『Bad News』の歌詞のディテールが少し違う。韓国版と比較しながら聞いても面白いと思う」と語り、「あえて変えなくてもいい部分を少しずつ変えた。例えば、韓国版には’Runnin’という歌詞があるが、英語版では’Want it’に変えた。英語なのに変えた部分がある。その理由は、より多様な表現をお見せしたかったから。そのようなディテールを探してみるといいと思う」と明かした。

韓国版「Bad News」でジュリーは、「閉じれないものは抑えきれない、できないことはなできない / 皆がやっていることはやらない、私がやることは全部違うこと」という歌詞の中毒性のあるパートをしっかり生かした。この強烈なラップを変えるのにも苦労があったという。ジュリーは「これを完全に生かして同じように英語で書こうかということをたくさん考えた。この部分をいろいろ書いたが、最終的には私が歌ったときに心地よい言葉にすることにした。すでに(韓国版に)素敵なものがあるので、そのまますらすらと出せるものにした」と説明した。

全体的にはメンバー個々に合った歌詞を書いたという。ジュリーは「パートが決まっている状態で書いた。だから、各メンバーが歌ったらもっと似合いそうなものを考えながら書いた記憶がある。すべての歌詞がそのメンバーにぴったり合うように歌詞を書いた」と語った。

メンバーは彼女がここまで考慮して書いたことを知っていたのだろうか。 ジュリーは「おそらくメンバーはレコーディングの日まで私が歌詞をすべて書いたことを知らなかったと思う」と話し、メンバーが作詞して別々に送ると、会社で集計するシステムであることを明かした。 そのため、誰がどんなことを試みたのかよくわからないという。ジュリーが書いたことを知らない状況でも、メンバーは「歌詞がすごくいい」という反応を見せたという。

ジュリーは「メンバーはそういうことにすごくうるさい。ベルも作詞、作曲が得意な子なので私も少し緊張した。 『歌詞が気に入らなかったらどうしよう』、『幼稚だと思われたらどうしよう』と一人でドキドキしていたので、わざと(私が書いたという)話もしなかった。 (歌詞を見た)ベルが『歌詞がすごくいい。英語版の歌詞が好き』みたいなことを言ってくれて、心の中で『よかった』と思った。ベルがいいと言ってくれたときは特に嬉しかった」と、当時の状況をリアルに再現して笑顔を見せた。

【アイドルティスト】「違うけど堂々としている」...「作詞家」ジュリーが語る「バッドニュース」①

作家としてのビハインドを丁寧に語ってくれたジュリーは、デビューアルバムにも作詞に参加した経歴がある。初めて曲を書いたきっかけを尋ねると、彼女は「ラッパーでラップのポジションなので、練習生の頃からラップの歌詞を一人でたくさん書いていた。一人で口ずさんでビートを探して歌でもない歌のようなものを録音してみた」としながらも、この会社に入って初めて”本当の”作詞作曲を学んだという。

ジュリーは「音楽を作る文化に初めて触れた。メンバーも作詞、作曲が上手なので、それを見て学び、『音楽がこうして作られるんだ』と感じ、より興味を持つようになった」とし、「音楽性の強い仲間たちなので。私たちも音楽を作れるチームになりたいと思い、セッションをしながら音楽を作っていた。これからもそうしたいと思っているし、そうなるだろう」と誇りと覚悟が感じられる言葉も付け加えた。

コツコツと曲を作り始めたことで、自然と実力も上がっていった。今回の「Bad News」英語版を書きながら上達したと感じたというジュリーは、「それまでは少しずつキーワードや小節のパートだけ入っていたのに対し、「Bad News」は割合が多く入っていて、『ああ、上達したんだな』と思った」と明かした。また、彼女は「もっとスムーズに歌詞が出る。伝えたい話がもっと多くなったのでアイデアが簡単に出てくるようだ」と会社の評価だけでなく、自分自身も成長を実感したことを明らかにした。

私が書いた部分は私が一番感覚をよく理解しているはず。レコーディングしながらも、自分が考えた通りの感覚がよく出てきたという。ジュリーは「『My girls be hot we make it drop』のこの部分を韓国バージョンではもう少し力強く歌ったら、英語バージョンではもう少しレイバック(Layback)してチル(chill)するような感じで歌いたいという想像をしながら歌詞を書いた。 それが違う質感で録音されたようだ」とこだわった点を明かし、満足感も表した。

([アイドルティスト]②に続く)

写真=XPORTSNEWS DB

DAILY BEST

POPULAR PHOTO