俳優アン・ジェホンがNetflixシリーズで日本アニメオタクを演じて話題になった心境を明かした。
18日に公開されたNetflixオリジナルシリーズ「マスクガール(Mask Girl)」でアン・ジェホンは、主人公キム・モミを片想いする会社の同僚チュ・オナム役を熱演した。
原作のウェブトゥーンでも、庇護感を超えて嫌悪に近く描かれる人物。アン・ジェホンは10kgを増量し、脱毛扮装までしてキャラクターと一体化した姿を見せた。
外見的な要素だけでなく、日本文化に没頭した陰気な30代男性を完璧に表現した。特に作品の中でキム・モミに告白するシーンは「マスクガール」の名シーンとして挙げられるが、ここで「サランヘヨ(韓国語で愛してる)」ではなく「愛してる(日本語)」と告白するシーンはアン・ジェホンのアドリブだったと伝えられた。
作品を見たネットユーザーは「アン・ジェホンの引退作か」、「実際にオタクではないか」という評価を受け、セリフ、呼吸、目線すべてチュ・オンナムに一体化したアン・ジェホンの演技を絶賛した。
▲作中キム・モミ(俳優イ・ハンビョル)
25日午前、ソウル江南(ガンナム)区のカフェで行われたNetflixオリジナルシリーズ「マスクガール」のインタビューで、アン・ジェホンは作品に関する様々な話を披露した。
この日、話題になった人形との誕生日パーティーシーンと「愛してる」の告白シーンについて言及した。
当初の台本には、チュ・オナムさんの日本語の台詞が全くなかったそうだ。アン・ジェホンは「作品の台本をいただいて、原作とウェブトゥーンを見ていると、チュ・オナムが日本語をつぶやく瞬間があった。その瞬間、”何だろう?”という好奇心と違和感、ひやっとした感じがしたので、これを監督に伝えました」と日本語のセリフを提案したきっかけを明かした。
その結果、誕生日パーティーと告白のシーンの韓国語の台詞が日本語の台詞に置き換えられたという。
アン・ジェホンは「もともと日本語が得意な人ではなく、制作陣が日本語の先生を2人紹介してくれて、その方々からニュアンスを学び、日本人の先生がよりチュオナムらしい日本語の言い回しのディテールを提案してくれた。 その授業の内容を録音してシーンを作りました」とその苦労を語った。
アン・ジェホンは、「愛してる」が台本にない状況で、リハーサル中にそのセリフを叫んでしまった。 彼は「監督も困惑していた。 そこはチュ・オナムさんの想像、妄想ではないか。 そこでアイシテルという言葉が出ると、それが想像だとすぐに視聴者に分かってしまうのではないかと悩んだようだ」と当時を振り返る。
しかし、制作陣はチュオナムという人物が想像と現実が混在する人物だと考えていたので、その台詞で想像であることが知れても、むしろチュオナムに見えると結論を出したと名シーンの誕生を説明した。
10kgの増量と脱毛のメイクについても言及した。
アン・ジェホンは「外見的にも違和感があればいいなという思いがありました。私という俳優の素顔を少し隠しておいた方が、視聴者もチュ・オンナムというキャラクターの異質感を感じることができると思った」と 破格てきな扮装を構想したきっかけを語った。
▲原作の中のチュ・オンナム(作家メミヒセのインスタグラムより)
アン・ジェホンは「なぜ外見をあきらめるか」という質問に「あきらめない」とと冗談を言った。続いて、「『マスクガール』が引退作ではないか」など、彼の破格の演技を絶賛する反応について「コメントを全部見ている。よく見てくれてありがとう」と笑顔を見せた。
自分自身も着付けを終えた当初は「これでいいのか」と思ったというアン・ジェホンは、「チュ・オナムという形が整った時は、その瞬間からキャラクターがしっかりと定着した感じだったので、大きな助けになった」と満足感を表した。
一方、18日に全編が公開された「マスクガール」は、公開3日間でNetflixグローバルTOP10シリーズ(非英語)部門2位、14カ国TOP10に入るなど高い成績を記録し、視聴者から好評を博している。
写真=Netflix, XPORTSNEWS, 作家メミヒセ