歌手ファサはどんな理由で「わいせつ論争」に巻き込まれ、警察の嫌疑なし処分まで受けたにもかかわらず、「わいせつ論争」から解放されないのだろうか。
ソウル城東警察署は、公然わいせつ容疑で学生保護者人権保護連帯(以下、学人連)に告発されたファサに対し、嫌疑なしとして先月不送致を決定したと4日明らかにした。これにより、ファサを取り巻く「わいせつ論争」は一段落する雰囲気だが、学人連は嫌疑なしの結果に不服を表明する立場だ。
まず、ファサが去る5月、ある大学の祭りの舞台で披露した「19禁パフォーマンス」が、学人連から公然わいせつ容疑で告発された背景となった。当時、ファサはtvN「ダンス歌手流浪団」の撮影のため、大学祭のステージに上がり、舌で指を舐めた後、特定の身体部位に近づけるパフォーマンスを披露したが、この動作が論争の大きな火種となった。
そのパフォーマンスのチッケム(一人を追ってパフォーマンスを撮影した映像)がオンライン上で大きく拡散され、話題を呼び、学人連が「変態的な性的関係を連想させ、目撃した大衆に恥と嫌悪感を呼び起こすのに十分」という理由で警察に告発した。
警察は8月末頃、ファサを被告人の身分で召喚し、当時当該パフォーマンスを披露した意図と背景などを尋ねた。 これに関してファサの所属事務所P NATION側は「誠実に警察の調査に臨んだ」という立場を明らかにした。
その後、学人連はあるラジオ番組でファサのパフォーマンスをめぐり「バーバリーマンより悪影響が大きい」と批判した。さらに不特定多数が見守る前で突然行ったわいせつなパフォーマンスについて「テロと同じ行為」と指摘した。
その上で、ファサが今回の論争の後、精神的に辛かったと吐露した状況を指摘し、「反省しない姿に困惑した」と明かした。
結論として、警察はファサの公然わいせつ容疑について嫌疑なし処分を下し、論争を終結させた。しかし、学人連は「捜査結果に対して不服」とし、「警察庁に捜査審議を要請する予定」と明らかにした。
学人連は、警察の嫌疑なしという結果にも「性行為を連想させるシーン、変態性を強調するパフォーマンスをすることは公然わいせつ罪に該当することは明らか」と強調した。当該パフォーマンスを行った主体であるファサによって、大衆が衝撃と恥を受けたということ。「法的処罰はもちろん、反省と自重が必要」と主張した。
警察の嫌疑なしという結論とともに「わいせつ疑惑」の汚名を脱ぐことができるようになったファサ、このままでは済まされないという立場を堅持する学人連。様々な視線が交錯する中、国民の疲労感だけが高まっている。
写真=XPORTSNEWS DB, P NATION